森のイノベーションラボFUJINOのバリアフリープロジェクトにて実施しているロボット開発において、新たなロボット開発と実証実験が始まりましたのでご報告いたします。
プロジェクトリーダーである篠部君が新たに開発したロボットは、”ぬくもり伝達ロボット「BREATH(ブリース)」”です。
本ロボットは、前作「HUG BOT」の実証実験を通じて寄せられた、
・触感が優しくない
・生命感が足りない
・ぬくもりを感じない
などのフィードバックが契機となり開発されました。
本ロボットの目的は、入院患者や患児など、人との接触が制限された環境にいる方々に対し、あたかも人と触れ合っているかのようなぬくもりを提供することです。特に、「人間の安静時の呼吸リズム(3秒吸って7秒吐く)」を模倣するポンプ機構を搭載することで、抱きしめた際の安心感を再現し、心の落ち着きを誘発することを狙いとしています。
そしてこの度、12月24日よりBREATHの長期実験が相模原市内の総合病院(http://www.hirose-hospital.com/)で実施されることになりました。約1ヶ月間、本ロボットを病院側へ貸し出し、入院中・リハビリ中のスキマ時間に患者さんに利用してもらい、質感や重量感・機能設計がどこまで効果を発揮するのか、定性データで確かめていくことを目標にしています。
今後も実験後のフィードバックなどをご報告してまいりますので、バリアフリープロジェクトの経過を見守っていただけたらと思います。