2024年1月26日10時より森のイノベーションラボFUJINOにて、第2回中山間地域 起業家支援講座として、大手クラシックバレエの衣装レンタル業を営む「アトリエヨシノ」代表の吉野勝恵さんを講師にお招きし、「起業家から学ぶ創業と経営」についてお話しいただきました。
今から35年前、吉野さんは子育てをきっかけに自然豊かな相模湖に移住。当時は、アパレルメーカーのフリーデザイナーとして活動していました。
ある日、クラシックバレエをする友人から、「バレエ教室では衣装がなく自分たちで作っていたりするという現状からレンタル衣装があってもいいのではないか」と言われ、衣装レンタル業を開始。これが今のアトリエヨシノの始まりでした。
レンタル業を開始した当初は、仕事のパートナーが辞めてしまったり、自分の思うように衣装を作れなかったりなど、うまくいかないエピソードを赤裸々に語ってくださいました。また同時に、バレエの先生等の心強い応援もあり、使命感を感じてここまで続けてこれたともお話しされました。
今では全国のバレエ教室へレンタル衣装を提供し、累計会員数は5,000教室以上。国内最大規模にいたる大企業へと遂げました。
これからの展望として、行政・地域団体と連携をし、相模湖を「バレエの町」として地域活性化を目指し、バレエのメジャー化を推進すると語っており、益々の期待が寄せられています。
イベントの最後には、「勝野さん自身が経営において大切にしている10個のこと」を紹介いただきました。これまでの様々な経験をもとに絞り込んだ言葉には一つ一つ重みがありました。
また今回はスライドショーを使いながらも、対談ベースで話を伺ったためか、吉野さんのまっすぐで熱い気持ちがより伝わってきて、受講した方の中には思わず涙を流す人もいらっしゃいました。
他にも、「日本のバレエ事情」や「レンタル業の利益率について」など、書ききれない程に貴重なエピソードがありましたが、受講した方々は自分のビジネスに置き換えて思い思いに受け取られたことかと思います。