社会の中にある様々な「バリア」とは何かを考え、その解消を目指す手法や、バリアフリー社会の実現に向けた取り組みを行なっていきます。高齢者、障害者、病気の方などを含めた誰もがICTを利活用し、その恩恵を享受できるように、コミュニケーションツールの開発などを行い、生活の質・QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を目指します。
■プロジェクトリーダー 篠部 虹人
■プロジェクトの参加方法
・オープン会員登録後、slackより、「バリアーフリーpj」にご参加ください。
※森ラボオープン会員は、森ラボホームページからも登録できます。
■SDGsの該当する目標
■活動内容
バリアフリープロジェクトの趣旨は「社会の中にある様々な「バリア」とは何かを考え、その解消を目指す手法や、バリアフリー社会に向けた取り組み」です。一般的に「バリア」とは、英語で「壁」を示す言葉です。その「バリア」は4種類あり、「物理的なバリア」、「制度的なバリア」、「文化・情報面でのバリア」、「意識上のバリア」に区別されます。
SDGsの原則でもある「誰一人取り残さない」という原則のもと、「物理的バリア」の解消に焦点を当て、離れている家族を繋ぐコミュニケーションロボット開発を高校生のプロジェクトリーダーを中心に進めてます。
「ハグボット」は、2023年度相模原市SDGs連携推進事業補助金に採択され、ハグしたくなる「デザイン」の探求、デザインに基づいて切削した発泡スチロールの「3Dスキャン/3Dプリント」、カメラやマイクといったセンサー類を制御する「組み込みシステム開発」、衣装制作等の「外装設計」のステップを踏み、完成しました。
2024年3月11日には、相模原市SDGsパートナーである株式会社泉心会メディカルサービス社様にご協力をいただき、実際に住宅型老人ホーム内で実証実験を行いました。
当初、患者側に「タブレット端末」、家族側に「ハグボット」でコミュニケーションを取ることを想定していたものの、実証実験や意見交換を通じて、反対に患者側に「ハグボット」、家族側に「タブレット端末」といった「見守る」機能も有効であることに気づく等、さまざまな知見を得ることができました。
今後も「誰一人取り残さない」というSDGsの原則を目指し、「物理的バリア」の解消に繋がるロボット開発を続けていきます。なお、開発過程の詳細は下記「活動報告」よりご覧ください。
■活動報告
レポート「バリアフリープロジェクトにおけるロボット開発」(第1回)
レポート「バリアフリープロジェクトにおけるロボット開発」(第2回)
レポート「バリアフリープロジェクトにおけるロボット開発」(第3回)
■「ハグボット」デモムービー