何らかの災害があれば、まず緊急避難場所に避難することになります。
緊急避難場所は一時的に避難する場所のため、食料や日用品はありません。また、冬場などは気温が下がっていることもあります。
そんな時、どのようにして過ごせば良いのでしょうか。
万が一の状況を体験し、防災への意識を高めるため、2023年3月11日(土)に「オールナイト防災避難所体験」として、森ラボを避難場所として一晩家族で過ごしてもらうイベントを実施しました。
今回は、実際に避難所へ避難した場合を想定し、3/11(土)の夕方に集まり、翌日の朝まで夜通しで避難所体験をしていただきました。
寝る場所をどうするのか、非常食をどうやって食べるのか、トイレはどうするのか・・・防災の基本や準備などについて学ぶ機会としました。
まずは「こども防災活動家のかーびー(星野 諭さん)」から基本的な防災時のお話を伺いました。
そのあと、段ボールなどで寝床を確保。
その後に、夕ご飯タイムです。
今回はガスや電気は使えないという設定で、かつ、料理の味つけは自分達で考えて作る、というお題のもと、防災用のレトルト食品を混ぜてビニール袋で調理しました。
見た目はいまひとつですが、実際に火や鍋が使えなかったら、このような方法で食事を作るしかありません。
就寝場所は段ボールの布団です。まだ夜は少し寒い室内でしたが、空調も使わずに夜は過ごしていただきました。
次の日はかーびーから実際の2011年3月11日の震災時のお話を伺います。本当にここでは書き切れないほどいろいろなことがあったことを伺いました。
最後は、室内での煙脱出体験。実際に燻したようなにおいの煙が天井に上がり、みるみるうちに視界が悪くなる状況に、最初ははしゃいでいた参加した子どもたちも次第におとなしくなっていきました。
煙で視界が悪くなる怖さ、不安なども強く感じていただけたようです。
なんとなく分かっている気になっている防災も、いざ体験してみるのとでは大きな違いがあります。
是非、みなさんも頭で理解するだけでなく、実際に体験してみる機会を作ってみてください。