人口減少、自然災害、鳥獣被害、林業の衰退等々、日本の中山間地域には様々な課題があります。そんな中でアートという切り口で地域課題と向き合い実践している方をお招きしてイベントを開催します。彼らの取組は、何かを解決しようという課題意識だけではなく、楽しみながらの活動を行われています。
アートというと美的な作品や、観念的で分かりづらいものと捉えられてしまうことも多いのですが、ドイツのアーティスト、ヨーゼフ・ボイスが提唱した概念に「社会彫刻」があります。ボイスは人が意識的に行うすべての活動が芸術であると考え、芸術家とは、自ら考え、自ら決定し、自ら行動する人々であり、誰もがそうなる義務があると訴えました。また、「すべての人間は芸術家である」という言葉も残しており、あらゆる人間は自らの創造性によって社会の幸福に寄与することができると訴えました。
森ラボのコンセプトに「SDGs with ART」があります。Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)をアートやクリエイティブな視点で取り組んでいきたいと考えています。そのコンセプトにも繋がる活動を行っているお二人をゲストでお招きしてトークショーを行いたいと思います。
傍島飛龍さんは、地域内でも人口が少ない集落にある廃工場を購入。その建物の改装を廃材だけで作り上げてきた、「廃材エコヴィレッジゆるゆる」を拠点とし、様々な人が集まり交わって、新しい活動を生み出していく実践を行なっています。
武笠太郎さんは「コレジャナイロボ」「土下座ストラップ」などの玩具企画開発会社(有)ザリガニワークスの経営の傍ら、「地産ガチャ」という個人プロジェクトを実行中。「炭」「猪鹿の革」「樹木のキーホルダー」「羊の毛」といった地域課題に絡むものをガチャガチャにして藤野を中心に展開しています。
2021年10月21日(木)19:00-20:30
会場:森のイノベーションラボ FUJINO (神奈川県相模原市緑区小渕2012)
peatixにてオンライン参加の申し込みをしております。現地での参加(定員15名)についてはinfo@morilab-fujino.jp に、件名「10/21 イベント参加」と記載し、お名前と携帯番号を記載してお送りください。
ゲスト
傍嶋飛龍(画家・万華鏡作家・廃材エコヴィレッジゆるゆる村長)
武笠太郎(ザリガニワークス代表)
ファシリテーター:高橋靖典(森ラボ コミュニティマネージャー)
プロフィール詳細
傍嶋飛龍(そばじま ひりゅう)画家・万華鏡作家・廃材エコヴィレッジゆるゆる村長 『人生はアートだ』 画家、万華鏡作家、超音楽的お遊び集団じゃねんず団長、そして限界集落の廃工場を廃材で作り上げている『廃材エコヴィレッジゆるゆる』村長と遊びに本気の多動症マルチアーティスト。 廃材エコヴィレッジゆるゆるは様々なエコシステムを廃材で作り上げ、「コミュニティー通貨ゆーる」の導入や、狩猟採集イベント「ビストロ山」「天才合宿@藤野」などライフスタイルやコミュニティーづくり、意識改革など既成概念を壊すイベントを企画している。多摩美術大学絵画科大学院卒業。第1回池田満寿夫記念芸術賞、第1回利根山光人記念賞で大賞を受賞。
武笠太郎(むかさ たろう) 多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒。マルチクリエイティブ会社ザリガニワークス工作担当。「コレジャナイロボ」製作数は通算7500体。「ごはんかいじゅうパップ」や「無気力フレンズ」ではイラストも担当。趣味のダンボール工作ではEテレ「へんしん!ダンコちゃん」に出演。プロダクト、グラフィックデザインを中心にプランナー&ディレクターとしても多数のクライアントワークをこなす。 著書「遊んで暮らすコレジャナイ仕事術(パルコ出版)」「超玩具発想法 ザリガニワークスのスーパートイ工房(東京ニュース通信社)」。